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無敗のヘビー級王者フューリーがKO防衛後に引退示唆も「復帰するなら統一戦」と夫人明かす

[ 2022年4月24日 16:53 ]

ボクシング・WBC世界ヘビー級王座統一戦12回戦   〇正規王者タイソン・フューリー(33=英国)120・1キロ 32勝23KO無敗1分け TKO6回2分59秒 ●暫定王者ディリアン・ホワイト(34=英国)114・8キロ 28勝19KO3敗 ( 2022年4月23日    英ロンドン・ウェンブリー競技場 )

2度目の防衛に成功したフューリー(AP)
Photo By AP

 WBC世界ヘビー級王者フューリーが6回TKO勝ちで2度目の防衛に成功した。6回に右アッパー一発で仰向けにするダウンを奪い、立ち上がったホワイトがよろめいたところでレフェリーストップ。4年ぶりの母国での試合に詰めかけた9万4000人以上の観客を熱狂させた。

 フューリーはリング上のインタビューで「ホワイトはいずれ世界王者になるだろうが、残念ながら今夜は俺と戦わなければならなかった。俺は歴代最高のヘビー級王者の一人。(英国出身の元統一世界ヘビー級王者)レノックス・ルイスも今夜のアッパーカットを誇りに思うだろう」と自画自賛。試合前からラストファイトの可能性を示唆していたが、「これがジプシー・キング(フューリーの愛称)にとっての終幕になるかもしれない」「愛する妻、パリスには(21年10月の)ワイルダー第3戦が最後になると約束していた。その後にウェンブリーの話があり、俺はファンに借りがあった。なんて終わり方だ」「ロッキー・マルシアノに次ぐ史上2人目の無敗のヘビー級王者として引退したい」と引退を示唆するコメントを並べた。

 パリス夫人も「彼には証明するものがもうない。お金や名声のために戦う必要がない」と肯定したが、「復帰する理由があるとすれば統一戦だけでは」と話した。WBAスーパー&IBF&WBO統一世界ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(35=ウクライナ)はロシアによる母国侵攻の影響で元王者アンソニー・ジョシュア(32=英国)との再戦予定が今夏にずれ込んでおり、4団体王座統一戦のめどは立っていない。

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2022年4月24日のニュース