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WBOAPライトフライ級王座を返上した加納陸は「パワフルな面を出す」 4・24大阪でフライ級転級初戦

[ 2022年3月23日 13:51 ]

フライ級初戦に臨む加納陸(右)とプロテストに臨む尾崎優日(大成ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングの大成ジムは23日、オンラインで会見し、4月24日に大阪市のエディオンアリーナ第2競技場で石田ジムと共同開催する興行の概要を発表した。

 看板選手の加納陸(24)はメインカードのフライ級8回戦でサンチャイ・ヨットブーン(タイ)と対戦する。昨年7月に栄拓海(折尾)を逆転TKOして初防衛に成功したWBOアジアパシフィック王座を既に返上。フライ級へ転級初戦となる。ライトフライ級ではWBOの世界ランク1位につけ、世界再挑戦の機会をつかめそうな状況だった。実際に丸元大成会長(46)は「水面下で動いていた」と交渉の糸口を探ったが、本人の要望を受け入れたという。「(相手パンチへの)耐久性やパワーを心配していたが、世界戦が目前でも本人は“階級を上げたい”と言ってきた。ベストウエートで世界戦を組みたい」と前向きに語った。

 加納は「フライ級で(減量苦が緩和され)パワフルな面を出せると思う。前回の試合で2度もダウンを取られて、課題だったディフェンス面を修正したところも見せたい」と意気込む。16歳だった2013年12月にフィリピンでプロデビュー。15年6月に国内デビューし、ミニマム級で16年8月に高山勝成(仲里)と決定戦でWBO世界王座を争うも6回負傷判定で敗れた。18年8月の日本王座挑戦も失敗し、その後にライトフライ級へ転級。WBCユース王座、WBOAp王座を獲得していた。

 この興行で実施される公開のB級プロテストに尾崎優日(19)が臨む。「小さい頃から世界チャンピオンが夢だった。大学1年間で、いい経験をして、今なら世界チャンピオンになれると思いプロになる。迷いはない」と言い切った。大阪府豊中市出身。小1から競技を始め、興国高(大阪)で19年に高校総体ピン級2位、法大で21年の全日本選手権ライトフライ級5位に入った。1メートル68の左ボクサーファイター。「自分のボクシングはスピードがウリ。相手に何もさせないぐらい圧倒してアピールしたい」とも語った。

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2022年3月23日のニュース