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JBC永田理事長、賠償額倍増の高裁判決に「ちょっと驚いている」 今後は「内容を精査して」

[ 2022年2月24日 18:27 ]

高裁判決を受け、オンラインで会見したJBCの永田有平理事長
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 プロボクシング元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟と所属する個人事務所が、日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分で試合ができなくなり損害を受けたとして、JBCなどに損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が24日に出されたことを受け、JBCの永田有平理事長らがオンラインで会見した。

 東京高裁はJBC側の控訴を棄却、亀田側の控訴に基づき、賠償額を一審の4450万円から1億10万円に変更する判決を出した。永田理事長は「JBCの主張を受け入れていただけない判決となり大変、残念に思っています。内容を精査して今後の対応を考えていきたい」とした。一審から賠償額が倍以上になったことについては「実際のところ、ちょっと驚いている」と明かした。

 判決ではJBCの違法な処分により、亀田側に遺失利益があったと認定されたが、永田理事長は「我々は処分が違法なものだったとは思っていない。亀田3兄弟を処分したものではなく、彼らには選択肢がいくつかあった」と主張。一方で裁判結果については「厳粛に受け止めたい」と話した。

 JBCが公開している令和2年の財務諸表によると、2500万円の債務超過となっており、多額の賠償金を支払えば、存続も危ぶまれる状況。永田理事長は「何がベストなのかを考えたい。試合を続けていくことは大切なこと。みなさんにご迷惑をかけないように最善の道を尽くしたい」とし、日本プロボクシング協会とも協議しながら対応する方針を示した。

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2022年2月24日のニュース