東京高裁、JBCに1億円超支払い命じる…亀田裁判、賠償額が大幅増額
プロボクシング元世界王者の亀田興毅氏ら3兄弟と所属する個人事務所が、日本ボクシングコミッション(JBC)の不当な処分で試合ができなくなり損害を受けたとして、JBCや理事長らに約6億6000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が24日、東京高裁であり、石井浩裁判長はJBC側の控訴を棄却、亀田側の控訴に基づき総額1億10万円の支払いを命じた。賠償金の内訳は長男の亀田興毅氏が1640万円、二男の亀田大毅氏が1650万円、三男の亀田和毅が2420万円、個人事務所が3300万円。
一審の東京地裁は20年1月、JBCによる違法な処分によって3兄弟が国内で試合ができなくなったと認定し、前年のファイトマネーを基準に、JBC側に総額4550万円の支払いを命じ、双方が控訴していたが、大幅な賠償額の増額となった。
JBCは2013年12月に亀田大毅氏が出場したWBA&IBF世界スーパーフライ級王座統一戦で起きた「負けても王座保持問題」で混乱を招いたとして、当時3兄弟が所属していた亀田ジムの吉井慎次会長のクラブオーナーライセンスと嶋聡マネージャーのマネージャーライセンスの更新を認めない処分を決定。処分取り消しを求めた亀田ジム側の再審請求も却下し、亀田ジムは活動停止に追い込まれて3兄弟は国内で試合ができなくなっていた。
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