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井岡一翔「しっかり準備して迎え撃つ」 10度目の大みそか決戦で“リトルパッキャオ”と対戦

[ 2021年12月23日 14:57 ]

オンラインで公開練習を行ったWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=志成)が23日、同級6位・福永亮次(35=角海老宝石)との4度目の防衛戦に向けてオンラインで公開練習を行った。

 公開されたのはストレッチと2分間の軽めのシャドーボクシングのみだったが、井岡は「コンディションは悪くないと思う。着々と試合に向けて準備しています」と手応え。2日前にスパーリングを打ち上げ、減量も残り3キロ程度と順調に来ており、「あとは調整なので体重と体調をしっかり良い状態に作れるようにやっていきます」と仕上げに自信を見せた。

 当初はIBF王者ジェルウィン・アンカハス(29=フィリピン)との王座統一戦が計画されていたが、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の海外での大流行の影響で政府が外国人の新規入国を原則禁止としたため中止に。急きょ、同じサウスポーで“リトル・パッキャオ”の異名を持つ福永との対戦が決まった。

 井岡にとっては望んでいた相手ではないが、節目の10度目の大みそか決戦。「向こう(福永)も気合いが入っていると思うし、試合に懸ける思いは強いと思うけど、しっかり準備して迎え撃ちたい。戦い続けてきたからこそ10回目がある。今年も最後の日に戦う姿を見てもらえたら」と意気込みを語った。

 福永は25歳でボクシングを始め、型枠大工の仕事をしながら世界初挑戦まで上りつめてきた。井岡は15勝14KOという高いKO率を誇る強打に警戒感をしめしつつ、「相手の境遇とか、キャリアに関しては、どうとか思わない」とキッパリ。「統一戦が中止になって一転して、この試合になった。相手がどうとかより、自分の中で、こういう時こそ気を抜くことなく臨まなくちゃいけない」と気持ちを引き締めていた。

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