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井岡一翔「潔白を証明できて良かった」 JBCの発表受け会見「責任はJBCにあります」

[ 2021年5月19日 18:48 ]

会見する井岡一翔
Photo By スポニチ

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32=Ambition)が19日、都内ホテルで会見した。この日、日本ボクシングコミッション(JBC)は倫理委員会の答申書を公表し、井岡にドーピング違反が認められなかったと結論付けたことを受けてのもの。

 井岡は「私は禁止物質を摂取していませんん。今回、そのことが立証されました」と明言し、「このような騒動が生じ、私や田中選手が巻き込まれる結果となった責任は、JBCにあります」とバッサリ。「このような不正を疑われ、不要な手続きに巻き込まれるような選手は二度と現れて欲しくありません。私が最後になって欲しいです」と願い、「私のことを信じ続けてくれた家族、ファン、そして関係者の皆様に、感謝申し上げます」と話した。

 同席した服部真尚弁護士は、井岡の尿検体から禁止薬物が検出されたことについて専門家に鑑定を依頼したことを明かし、結果としてA検体から大麻成分が検出されたのは偽陽性の可能性があること、B検体からエフェドリン、フェネチルアミン、チラミンの3物質が検出されたのは尿の腐敗進行によって産出されたとの結果を得たとし、倫理委員会に意見書を提出し、井岡サイドの主張が認められたという。

 服部弁護士は鑑定を依頼した理由を「報道によって誤った情報が世の中にあふれかえっている。歴史に名を残す王者が薬物摂取したという印象を持たれたままではいけない。それを払しょくしたかった」と説明。検出されたとされるエフェドリンについても違反を問う濃度の1万分の1にも検出されていないことも明かし、改めて“潔白”を主張した。

 井岡は「後ろめたい気持ちでボクシングと向き合ったことはない。潔白が証明できたことは良かった」とJBCの決定を評価。「今の体制で続けていくのは怖い。選手が安心してパフォーマンスに集中できる体制をつくってほしい」と注文をつけた。

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2021年5月19日のニュース