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松永宏信が3度目の防衛に成功!中島玲のプロ5戦目戴冠を阻止「満足している」 

[ 2021年4月21日 22:18 ]

<日本スーパーウエルター級タイトルマッチ>中島に左ストレートをヒットさせる王者・松永
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 プロボクシング日本スーパーウエルター級タイトルマッチ10回戦は21日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・松永宏信(33=横浜光)が挑戦者で同級5位の中島玲(22=寝屋川石田)に3―0(96―94、97―93×2)で判定勝ちし、3度目の防衛に成功した。

 アマチュアキャリアが豊富で抜群のスピードとテクニックを誇る中島に“叩き上げ”の意地を示した。右ジャブを多用して中島の鋭い踏み込みを封じ、サイドステップを意識。この試合のために「安心感のあるブロッキング」も準備していたという松永は冷静な試合運びで、競り合いながらもポイントをピックアップし、中島のプロ5戦目での王座獲得を阻止。連続KOは6で止まったが、ベルトを死守した。

 「中島選手に勝つことだけを考えていたのでホッとしている。勝ったことに満足しています。自分ではKOにこだわりはなかった。ぐらっとした場面もあったと思うけど、ボディーワークがうまく、逃げる術は相手が一枚上でしたね」

 目標に掲げる海外進出への準備として土台となるフィジカル面の強化にも着手。これまでは自己流だったが、専門知識のある知人にアドバイスを受け、強度を高めて取り組んできた。「パンチが強くなったかは分からないけど、呼吸面では1分間のインターバルでの回復できるようなった」と成果を実感できた。

 日本上位ランカーとは、ほぼ対戦済みで国内のライバルはWBOアジアパシフィック王者で世界挑戦の経験もある井上岳志(ワールドスポーツ)ぐらい。松永は「やれるなら、やってもいい」と対戦に前向き。「海外はもっとタフなので、もっとレベルアップできるように練習したい。33歳ですけど、まだ伸びしろしかないと思っているので」と飛躍を誓った。

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2021年4月21日のニュース