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奈良井翼が全日本新人王&MVP「世界王者になって、親にマンションでも買ってあげれるように」

[ 2021年2月21日 20:28 ]

<第67回全日本新人王決勝戦>記念撮影に臨む(左から)技能賞の久保春平、最優秀選手賞の奈良井翼、敢闘賞の狩俣綾汰(撮影・河野 光希)
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 プロボクシングの第67回全日本新人王決勝戦は21日、東京・後楽園ホールで行われ、スーパーフェザー級は東軍代表の奈良井翼(21=RK蒲田)が西軍代表の福田星河(21=エディタウンゼント)に1回2分5秒TKO勝ち、RK蒲田2人目の新人王獲得とともに最優秀選手賞(MVP)に輝いた。

 技能賞はスーパーフライ級の久保春平(23=宮田)、敢闘賞はライトフライ級の狩俣綾汰(25=三迫)が獲得。なお、フェザー級の平野憲(31=KG大和)、スーパーライト級の高畠愛大(20=タキザワ)は前日までに相手選手の新型コロナ陽性が判明したのため、試合を行わず、新人王が確定した。

 MVPを受賞した奈良井は2度目の新人王挑戦。前回はスーパーバンタム級で出場したが、東日本準決勝で体重を作れずに棄権。新人王トーナメントは勝ち上がると短い間隔で試合が続くため、あえて2階級上げて再挑戦した。「スーパーバンタムの時にはなかった怖さがあった」というものの、自慢の強打は健在で3連続KO勝利で東日本を制した。

 福田との全日本決勝戦でも序盤から強打がサク裂。得意とする左フックからの右ストレートで2度目のダウンを奪うと、レフェリーはカウントせずに試合をストップ。「左フックが警戒されているのは分かっていたけど、それでも当てられるように練習してきた」と胸を張った。

 小1からキックボクシングを始め、中学でボクシングに転向。高校卒業後は東京五輪出場を目標に自衛隊に入隊したが、希望していた自衛隊体育学校への入校が認められず、プロに方向転換。7勝6KOと無敗のまま頂点に立ち、MVPも受賞した。「めちゃくちゃ、うれしいです。でも、まだ通過点だと思っているので、早く世界王者になって親にマンションでも買ってあげれるように頑張ります」と笑顔で話した。

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2021年2月21日のニュース