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溜田剛士 初タイトル挑戦で王座奪取へ闘志「何でもいいので勝つだけ」

[ 2020年11月27日 17:46 ]

<WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦>前日計量をクリアした王者・森武蔵(左)と挑戦者の溜田剛士(大橋ジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦(28日、後楽園ホール)の前日計量が27日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われ、王者・森武蔵(21=薬師寺)はリミット(57.1キロ)を100グラム下回る57.0キロ、挑戦者で同級6位の溜田剛士(27=大橋)はリミットの57.1キロでともに一発でパスした。なお、JBCによると、新型コロナウイルス症のPCR検査は全員が陰性だった。

 昨年11月の「はじめの一歩30周年記念フェザー級トーナメント」1回戦でイ・ジェウ(韓国)に3回TKO負けを喫した溜田にとって1年ぶりの再起戦は初のタイトル挑戦。「感謝しかない。大橋会長に感謝ですね。タイトルマッチなので勝たなきゃ意味がない。KOでも判定でも何でもいいので勝つだけです」と気持ちを高めた。

 大橋秀行会長の古巣でもあるヨネクラジムから移籍。アマチュアエリートが多く在籍する大橋ジムでは異色の存在だ。「自分ができるボクシングは、よけて打つ、打ってよけるだけ。アマ出身の強い選手みたいにはいかない」と自覚し、「打ち合いの中で活路を開く」自身のスタイルに磨き続けている。サウスポーの森対策として同門の保田克也、中嶋一輝らと100~150ラウンドのスパーリングを消化。準備は万全だ。

 米ラスベガスでの防衛に成功したWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥とは同い年。「こんな場所であんな試合をやるなんて凄いなぁと思ったけど、「負けてらんねーな、頑張ろうと思いましたよ」。モンスターからも刺激を受け、溜田は1年ぶりのリングに上がる。

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2020年11月27日のニュース