森武蔵　V3戦へ自信「明確な判定勝ち、もしくはKO勝ちで」前日計量一発パス

＜WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦＞前日計量をクリアした王者・森武蔵（左）と挑戦者の溜田剛士（大橋ジム提供）
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　プロボクシングWBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチ12回戦（28日、後楽園ホール）の前日計量が27日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション事務局で行われ、王者・森武蔵（21＝薬師寺）はリミット（57.1キロ）を100グラム下回る57.0キロ、挑戦者で同級6位の溜田剛士（27＝大橋）はリミットの57.1キロでともに一発でパスした。

　王者・森にとって3度目の防衛戦だが、本人は「防衛戦ではなく、次にステップアップするための試合」と位置付け。「12ラウンドやるならやって、その中でも明確な判定勝ち、もしくはKO勝ちというのできたらなと思っています」と意気込みを語った。

　当初、V3戦は4月に別の相手と予定されていたが、コロナ禍で中止。2月から米ラスベガスで合宿中だった森は緊急帰国し、故郷・熊本でかつて所属していたS＆Kジムで練習を積んだ。溜田との試合が決定後は大阪にスパーリング合宿を敢行、延べ80ラウンドほどのスパーを消化できたという。

　指導を受けるキューバ人トレーナーのイスマエル・サラス氏（63）とはLINE（ライン）でやり取りし、スパーの動画も送っている。この日、ロンドン滞在中のサラス氏が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと英メディアで報じられた。森は「自分もニュースで知りました。そのことは何も聞いていない。試合については『自分の力を信じてやりなさい』と言われています」と明かした。

　ここまで11戦11勝6KO無敗で、WBO世界4位にランクされている。27日に21歳の誕生日を迎えた森は「この状況で観客ありで試合ができるのは光栄なこと」と感謝の思いを胸に昨年12月以来となるリングに上る。