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テコンドー重量級のエース江畑秀範がRIZIN初参戦!判定負けも、二足のわらじ継続を宣言

[ 2020年11月21日 17:19 ]

RIZIN.25 スペシャルワンマッチ   ●江畑秀範 判定3―0 佐野勇海○ ( 2020年11月21日    大阪城ホール )

<RIZIN.25>奮闘するも佐野勇海(右)に判定で敗れた江畑秀範(C)RIZIN FF
Photo By スポニチ

 明らかに勝手の違うリングで江畑は奮闘した。2012年からテコンドーの全日本選手権(80キロ以下級、今年は87キロ以下級)を9連覇する絶対エース。1メートル98の長身から繰り出す蹴りで健闘するも、あのピーター・アーツの息子、マルシアーノ・アーツをKOした実力者、佐野だって一歩も引かない。判定にもつれ込んだプロデビュー戦は0―3。「ローキックとか、パンチは痛くなったけど…」。試合内容に対する自負が強気な言葉を吐かせた。

 一格闘家として、テコンドーの可能性を追い求めたRIZIN参戦。強化指定を辞退し、業界内の反発も覚悟して、競技の枠を飛びこえた。「思ったよりも反対の声はなく、テコンドーの関係者や選手も応援してくれていた」。人並み外れた行動力は、あの“事件”でも証明している。昨年、ワイドショーなど一般マスコミを巻き込んだ「テコンドー協会騒動」。前会長を真っ先に告発し、当時の選手が置かれた苦境を訴えたのが江畑だった。

 「悪いニュースでも、いいニュースでも、どんどん流れればいい、と思っている」

 1年延期された東京五輪。団体戦では、まだ夢舞台に立つ可能性を残している。「来年3月の全日本選手権で1位なら、また強化指定に戻れる。この経験を東京五輪で生かし、これからも二足のわらじで頑張っていきたい」

 総合とテコンドーの「二刀流」。MLBの大谷翔平(エンゼルス)と同じく、目指す到達点は高い。

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2020年11月21日のニュース