新型コロナ感染拡大後、国内初の世界戦は岩川美花が初防衛 2―1判定に「難しさ知りました」
新型コロナウイルス感染拡大後、国内で初めてのプロボクシング世界戦となるWBO女子世界アトム級タイトルマッチは26日、神戸市立中央体育館で500人の観客を入れて行われ、王者の岩川美花(37=高砂)が10回判定2―1(97―93、96―94、93―97)で挑戦者の鈴木菜々江(28=シュウ)を下し、初防衛に成功した。
どんどん距離を詰める挑戦者に対し、有効な手立てがなくクリンチの場面が多かった。距離を取れた際に左右を連打するなど攻勢をかけ、ジャッジの支持をつなぎ止めた。「(挑戦者は)結構やりにくいタイプ。腕をつかまれて、それを離す技術がなくて、左腕が疲労していった。クリンチで体力を消耗しました。(ジャッジは)割れると思います」と持ち味を発揮できず、内容には不満をにじませた。それでも「勝てて良かった。初防衛の難しさを知りました」と笑顔も見せた。
岩川は18年7月、当時48歳のベテランで7度目の防衛に挑んだ池山直(フュチュール)から判定2―1でベルトを奪取。今年3月に開催を予定した初防衛戦はコロナ禍で中止され、約半年後のこの日に仕切り直された。
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