×

ボクシング興行7月以降の再開へ向けてガイドライン策定

[ 2020年5月15日 18:07 ]

 日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は15日、テレビ会議アプリ「Zoom」を利用して新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、7月以降の興行再開に向けてのガイドラインを策定した。

 公衆衛生学を専門とする岡山大学の神田秀幸教授にアドバイスを受けながら内容を協議。選手に対し、健康状態報告書の提出を義務付け、37度5分以上の発熱がある場合には出場できないとした。神田教授からは感染リスクが高いマウスピースの取り扱いなどを指摘されたという。

 プロモーター側の責務も明確にし、客入れする場合には座席の前後左右を空けることや自由席の販売を不可とすることも決めた。試合数は最低32ラウンドのルールを満たさなくても認める一方で、多くても8試合程度に制限し、超える場合には2部構成を検討するよう要請する。また、試合中の負傷などに備え、事前に引き受け病院が確定できない場合は試合を許可せず、救急車の配備も努力項目としている。メディア対策としてリングサイドでの撮影は不可とし、取材ブースを設置することなども盛り込まれた。

 PCR検査や抗原、抗体検査に関しては検査キットの確保や検査態勢の状況が不明ながら、JBCの安河内剛事務局長は「可能であれば選手、関係者に抗原検査を受けてもらうことは検討したい」とした。

 すでに7月16日、22日、26日の3興行の実施案が提出されている。まずは緊急事態宣言の解除が前提となり、今後の感染状況の変化によっては条件の変更もあるが、JBCはガイドラインに則していれば、開催を許可する方針だ。

続きを表示

2020年5月15日のニュース