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ボクシング、7月以降の興行再開へ条件を協議 ジムからは悲痛な叫び…JPBA「限界に達している」

[ 2020年5月1日 18:15 ]

 日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は1日、ビデオ会議アプリ「Zoom」を利用して新型コロナウイルス対策連絡協議会を開き、7月以降の興行再開に向けての条件などについて話し合った。同協議会は、6月末までの興行自粛を各プロモーターに要請している。

 7月には各地区の新人王予選を含め複数の興行が予定されているが、興行を再開するためには緊急事態宣言の解除が大前提で、JPBAの新田渉世事務局長(川崎新田ジム会長)は「政府や自治体などの方針、感染者数の推移などを鑑みて方向性を判断する」とした。興行実施の条件として、3月に示したガイドライン(入場者全員への検温、マスク着用、客席の間引き、会場の換気など)に加えて練習段階からの感染防止策も盛り込み、さらにPCR検査の導入が可能かどうかも検討。プロモーターからも対策案を提出してもらい、興行再開への条件を協議していくという。

 日本王者が指名挑戦者と対戦するチャンピオンカーニバル(CC)に関しては、今年のカードをそのまま来年のCCにスライドさせる方針を決定。両者が合意すれば、年内の対戦も可能だが、勝者には来年のCCで指名挑戦を受けることが義務付けられる。また、どちらか一方がCC以外の試合をはさむことも認められるが、そこで敗れた場合にはCCへの参加資格が消滅することになる。

 緊急事態宣言を受け、多くのジムが休業を余儀なくされており、新田事務局長は、ジム会長から“悲痛な叫び”が届いていることも明かした。収入がほぼゼロになる一方で家賃や人件費などの支出が経営を圧迫しているためで、JPBAとしても「限界に達している」と認識。7日に開催される臨時理事会の承認を得て、協会として政府や自治体へ「補償の部分の充実を求めていきたい」とした。

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2020年5月1日のニュース