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アマ3冠の木村蓮太朗がプロテスト合格 デビュー戦で「30倍いいところ見せる」

[ 2020年3月7日 19:18 ]

“出張プロテスト”で合格し、笑顔を見せる木村蓮太朗
Photo By スポニチ

 全日本大学王座決定戦で初優勝を果たした東洋大ボクシング部で主将を務め、個人でもアマチュア3冠の実績を持つ木村蓮太朗(22=駿河男児)が7日、東京・練馬区の三迫ジムでプロテストを受験し、B級ライセンスを取得した。

 11日に東京・後楽園ホールで受験予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、4日に大橋ジムで受験した中垣龍汰朗(20)と松本圭佑(20)に続く、日本ボクシングコミッション(JBC)の担当者の“出張プロテスト”での合格となった。

 筆記試験後に日本フェザー級王者・佐川遼(三迫)と3ラウンドのスパーリング。連打で日本王者をロープ際に追い込むなど大物の片りんをのぞかせた木村は「合格の実感は湧かないです。佐川さんとは大学時代から(スパーを)やらせてもらっているし、すごく楽しんでやれました」と笑顔を見せ、6月に予定されるデビュー戦へ向けて「今日より30倍はいいところを見せます。お客さんの印象に残る試合をしたい」と力強く宣言した。プロではフェザー級を主戦場とする予定で、佐川は「正直やっかいな選手が出てきたなという感じ。技術があるし、気持ちも強い。プロ向きだと思う」と絶賛した。

 小学2年生から極真空手を始めた木村は静岡・飛龍高に進学すると、ボクシング部に入部し、並行して駿河男児ジムでの練習も開始。高校では3年春の選抜3位が最高成績だったが、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)の母校でもある東洋大に進学すると頭角を現し、1年時の全日本選手権バンタム級優勝、2年時と4年時には国体ライト級優勝。主将として東洋大を関東大学1部リーグ初優勝、そして大学日本一に導いた。

 東京五輪の有力候補だったが、昨秋の国体決勝で左眼窩(がんか)底を骨折し、最終予選を兼ねた全日本選手権を欠場。五輪への道は断たれたが、「高校の時から世界王者をイメージしていたので」と落ち込むことなく、プロ転向を決意。今後は協力関係にある三迫ジムを東京の拠点とし、地元・静岡のジムから初の世界王者を目指す。

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2020年3月7日のニュース