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アマ8冠中垣&松本Jr. 異例の“出張プロテスト”でB級ライセンス取得

[ 2020年3月4日 17:28 ]

プロテストに合格した中垣龍汰郎(左)松本圭佑
Photo By スポニチ

 プロ転向を発表したアマチュア8冠の中垣龍汰朗(20)と大橋ジム・松本好二トレーナーの長男・圭佑(20)が4日、横浜市の大橋ジムでプロテストを受験し、B級ライセンスを取得した。2人は11日に東京・後楽園ホールで受験予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止に。日本ボクシングコミッション(JBC)の担当者がジムに出向く“出張プロテスト”となった。

 東日本地区のプロテストは興行のある日に後楽園ホールで行われるのが通例。過去には選手層の薄いヘビー級でスパーリング相手の関係などからJBC担当者が出向いてプロテストを行ったことがあり、先月21日にも但馬ミツロ(25=緑)が金子ジムで受験している。JBC担当者によると、今回は救済的な意味合いが強く、特例として実施。7日にも別のジムで“出張プロテスト”が予定されているという。

 中垣と松本は高校時代からのライバルで、ともに東農大を中退してのプロ転向。筆記試験の後、直接対決のスパーリングを3ラウンド、シャドーボクシングを1ラウンド披露し、即日合格を勝ち取った。中垣は「独得の雰囲気で緊張した。いつものスパーとは違う緊張でした。ここがスタートライン。憧れていたステージに立てると思うと感慨深いものがあります」と合格を喜び、異例の出張プロテストについては「いつか区切りがついた時に“ジムで2人でやったよね”とか振り返ることができたらいいと思います」と語った。

 一方、松本は幼少期から通い慣れたジムでの受験に「あまり実感がない。普通に練習しただけみたい」と振り返り、「でも自分の中でしっかり区切りにできるように、自覚させたいと思う」と自分に言い聞かせた。

 大橋秀行会長は「プロとしては、まだまだかもしれないけど、キャリアを積んで力強くなれば、2人ともルックスもいいし、スター性十分。階級は違うけど、ジムの中でもライバルは必要。競い合ってくれれば」と期待。プロでは中垣がスーパーフライ級、松本はスーパーバンタム級を主戦場とし、5月28日にデビューを予定している。

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