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村田諒太 トップアスリートら前に講演「メダルを獲る獲らないは運や縁。メダルを獲るだけが人生じゃない」

[ 2019年9月25日 21:14 ]

オリンピック・パラリンピック強化指定選手・指導者向け講話「覚悟~メダリストの闘い~」の講師を務めたボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太
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 ボクシングの12年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が25日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでオリンピック・パラリンピック強化指定選手・指導者向け講話「覚悟~メダリストの闘い~」の講師を務めた。

 日本オリンピック委員会(JOC)が昨年4月から月1回のペースで開催しているもので、今回が19回目。テニスの錦織圭(29=日清食品)ら約200人が受講した。村田は08年北京五輪の予選で敗れ、出場を逃した際のた感情やロンドン五輪で金メダルを獲得した前後の苦労話などを交えながら約1時間、熱弁を振るった。

 今月だけでも講演は5度目だが、トップアスリートを対象に話をするのは初めての体験。すぐ目の前にアテネ五輪柔道男子100キロ超級金メダルの鈴木桂治氏(39)が座っていたそうで「緊張しましたね。オリンピックに出るような人はすごいって思ってしまうので。自分のことをすごいとは思わないんですけど」と苦笑い。それでも、選手らに向けて「オリンピックに出たことなんては忘れられてしまう。一過性のものと話しているうちに緊張が抜けた」という。

 自身の体験から「メダルを獲る獲らないは運や縁。メダルを獲るだけが人生じゃない。常にスタートの連続」と訴え、「ここで話したことが少しでも支えになれば。一人にでも伝わってくれたらいい。競技中心の話だったので自分に対してもフィードバックされた」と振り返った。

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2019年9月25日のニュース