輪島功一氏「オレを奮い立たせてくれた」 恩人・三迫仁志さん通夜で偲ぶ

[ 2019年8月9日 20:24 ]

多くの花が飾られた三迫仁志前会長の祭壇
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 1日に肺炎のため、85歳で死去した三迫ボクシングジム前会長で元日本プロボクシング協会長の三迫仁志さんの通夜が9日、都内の斎場で営まれた。

 三迫前会長は明大在学中の1955年1月に日本フライ級王座、2カ月後の同3月に東洋同級王座を獲得。引退後の60年にジムを開設し、輪島功一、三原正、友利正と3人の世界王者を育てた。また、プロモーター、テレビ中継の解説者、さらに日本プロボクシング協会の会長としてボクシング界の発展に大きく貢献。通夜には愛弟子である輪島氏、友利氏をはじめとする元世界王者やジム会長ら約300人が訪れた。

 元WBA・WBC世界スーパーウェルター級王者の輪島氏は1974年に7度目の防衛戦でアルバラード(米国に)に15回KO負けし、王座から陥落も7カ月後の再戦で15回判定勝ちで雪辱。75年には、初防衛戦で柳済斗(韓国)に7回KO負けで王座から陥落したが、翌76年2月の再戦で15回KO勝ち。2度目の世界王座返り咲きを果たした。「三迫会長はオレという人間を分かっていたね。ヨイショしたらダメだって。オレの性格をよく知っていて奮い立たせてくれたんだ。だから、周りが“まさか”って言うような試合ができた」と当時を振り返った。

 82年にWBC世界ライトフライ級王者となった友利氏は「ボクシングしか知らないオレをプロに誘ってくれて本当の親のように厳しく教えてくれし、チャンスもたくさんつくってくれた。(プロ生活は)短い間だったけどボクシングに関しては全てやらせてもらえた。本当に感謝している」と故人をしのんだ。

 長男で2014年にジムを引き継いだ現会長の貴志氏は「ボクシングを愛した生涯だった。父が興したジムを引き継いだ時に世界王者を育てることが絶対的な使命と思った。生きている間に世界王者を出せなかったのは残念だけど、同時に日本王者が4人(在籍)は初めて。少しは安心してくれたんだと思う。世界を獲れるように全力を尽くしたい。父も見守ってくれていると思う」と言葉を詰まらせた。

 10日には告別式が執り行われる。

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