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福原、鬼門のタイで新王者逃す…8回負傷判定負けで不完全燃焼

[ 2019年6月1日 05:30 ]

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ   (王者)ワンヘン・ミナヨーティン(負傷判定8回2分35秒)(同級4位)福原辰弥 ( 2019年5月31日    タイ・チャチュンサオ )

ワンヘン・ミナヨーティン(左)に負傷判定で敗れた福原辰弥(共同)
Photo By 共同

 福原は鬼門のタイで歴史を塗り替えることはできなかった。1回は手数も多く「思い通りに運んだ」。だが、2回に左目上を大きくカット。そこから52連勝中の王者に主導権を握られ、8回には偶然のバッティングで今度はワンヘンが右目上を負傷。レフェリーが試合続行は不可能と判断した。「自分の方が重傷だと思っていたので、あのタイミングでのストップに驚いている。終盤の挽回に懸けたかった」と声を絞り出した。

 17年11月の対戦は判定で完敗。それから1年半、再び巡ってきたチャンスだったが無念の負傷判定負け。王者サイドの一方的な理由で延期が繰り返され、さらに直前の試合会場変更と振り回され続けた揚げ句、最後はあっけない幕切れ。「なかなか思った通りにさせてくれなかった」と王者の強さは認めつつ、不完全燃焼の思いが拭えないままの敗戦だった。これで日本男子のタイでの世界戦は通算24敗1分けとなった。

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2019年6月1日のニュース