×

船井 不完全燃焼7回TKO負け「まだまだ続けられる自信はあった」

[ 2019年5月6日 05:30 ]

IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)《12回戦》   ●船井 7回TKO アンカハス〇 ( 2019年5月4日    米国カリフォルニア州ストックトン )

パンチを浴びる船井(左)(撮影・田中哲也通信員)
Photo By スポニチ

 2度目のドクターチェックの後、レフェリーが終了を宣告。船井は無念の表情で小さく首を振った。「あれで止められるとは驚いた。目の動きがおかしいと言われたが、まだまだ続けられる自信はあった」。初の世界戦は7回開始直後に突然、幕が下りた。

 ある程度の被弾は覚悟していた。だが、船井自身も「パンチをもらいすぎた」と認めるように強烈な右フックや左ストレートを何度も浴び、4回には王者のラッシュで棒立ちに。「ダメージは感じなかった」と言うが、6回終了間際に浴びた左ストレートが“致命傷”になった。

 船井が過去一度だけボクシングをやめようと思ったことがある。12年9月、東洋太平洋バンタム級王者ロリー松下(カシミ)に9回TKOで敗れた時だ。それでも「自分よりも自分のことを信じてくれる人たちがいた」と再起し、プロ39戦目で夢の大舞台にたどり着いたが、無情の不完全燃焼。今後について「全く考えていない」という33歳は、どんな決断を下すのだろうか。

続きを表示

2019年5月6日のニュース