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尚弥、仮想8Rスパーで総仕上げ 髪形を似せたパートナーと対峙

[ 2019年4月10日 05:30 ]

WBSSバンタム級トーナメント準決勝   (WBA王者)井上尚弥《12回戦》(IBF王者)エマヌエル・ロドリゲス ( 2019年5月18日    英国グラスゴー・SSEハイドロ )

練習を終え囲み取材を受ける井上尚弥(撮影・久冨木 修) 
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 渡英を1カ月後に控えた井上尚弥が9日、横浜市の大橋ジムでスパーリングを再開した。ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝のロドリゲス戦に向け、総仕上げの段階に入った。

 2階級上のフェザー級で世界挑戦の経験もあるジェネシス・セルバニア(27=フィリピン、カシミ)を相手に4ラウンド。さらにマススパー(パンチを当てないスパーリング)も4ラウンド消化した。過去に何度も手合わせした相手だけに「ピリピリ感が足りなかった」と振り返ったが、髪形をロドリゲスに似せたパートナーに「対峙(たいじ)した時のイメージは大事なので」と感謝。セルバニアは1カ月ほど滞在予定で「角度的なものに注文をつけるとか、いろいろ手伝ってもらってやっていこうと思う」と充実の表情を見せた。
 
 10日は26歳の誕生日。「人生としては、まだまだだけど、ボクサーとしての26歳は体のコンディションも含めて考えなくてはいけない年齢」と自覚している。同門の八重樫東(36)からも助言を受け、プロテインやサプリメントなども吸収されやすいタイミングでの摂取を心掛けるようになった。「食欲とか筋肉の反応とか変わってきている。体と向き合っていく年にしたい」と話し、期待されるWBSS優勝については「もちろん、それが目標」と誓った。

 すでにホテル住まいを始めたが、誕生日は家族と過ごす。英気を養った後はフィリピンから招く別のパートナーや、アマチュア有望選手とのスパーを重ねていく予定。牙を磨いたモンスターは来月8日に渡英する。

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