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辰吉寿以輝 自己最速127秒でデビュー11連勝!快勝でテンションUP「必ず世界取る」

[ 2019年4月5日 21:33 ]

TKO勝利を挙げ、喜ぶ辰吉寿以輝(撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者辰吉丈一郎の二男で日本スーパーバンタム級21位の寿以輝(22=大阪帝拳)が松浦大地(30=ワタナベ)とノンタイトルの8回戦(56・5キロ契約)を行い、1回2分7秒TKOで、自身初の3連続KO勝ちを収めると同時に、プロデビュー以来、無傷の11連勝を飾った。

 試合開始から課題の左のリードと足を使ったプラン通りのボクシングを展開。序盤に上下へ打ち分ける回転の速い連打で立て続けにダウンを奪うと、最後はやはり連打から無意識に放った右ストレートで相手を沈めた。

 「必ず世界を取るんで応援よろしくお願いします」

 父がデビュー戦で記録した2回47秒をも上回る自己最速の勝利に思わずリング上で「世界」という言葉を初めて口にした。控え室に戻ると、ダメージのないきれいな顔で「ちょっとテンションが上がりすぎました。でもいつか必ずですから。ウソではない」と照れ笑いを浮かべたが、「思った以上の試合運びができました」とこの勝利が大きな自信になったのは確か。いつもは手厳しい父からも「本音を言えばもっと余裕かましてもええんやないかなとは思うけど、まあ、これはこれでええと思う。勝つことが自信につながる思うんでね。(寿以輝は)アマチュア経験がないから練習よりもキャリアちゃうかな」と珍しく褒め言葉が飛び出した。

 所属する大阪帝拳の吉井寛会長も「練習したことの8割は出せたな。やっとこれまでの試合が生かせるようになってきた。100点満点の出来。まあ、ウチはこの上に120点満点いうのがあるけどね」と冗談も交えながら寿以輝の成長を高く評価。故障などなく順調なら年内2試合。次戦以降は日本ランカーとの対戦を模索していくことになる。

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