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谷口 夢散…0―3判定負け「やっぱ世界チャンピオンは強かった」

[ 2019年2月27日 05:30 ]

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦   ●同級2位・谷口将隆 0―3判定 王者ビック・サルダール(フィリピン)○ ( 2019年2月26日    後楽園ホール )

<WBO世界ミニマム級タイトルマッチ>10R、サルダール(左)の右をもらう谷口(撮影・小海途 良幹)
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 挑戦者で同級2位の谷口将隆は0―3の判定で王者サルダールに敗れ、同期入門のWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(25)に続く世界タイトル獲得はならなかった。昨年7月に山中竜也(真正)から王座を奪取したサルダールは初防衛に成功した。

 試合後の控室。報道陣に囲まれた谷口は素直に負けを認めた。

 「やっぱ、世界チャンピオンは強かった。もっといけると思ったけど甘かったです」

 序盤は距離をとって相手を消耗させる作戦。6回からは近距離での打ち合いに転じ、ペースをつかんだかに見えたが、すぐにサルダールに対処され、最後まで主導権を握ることができなかった。採点は6〜8点の大差となったが、「ポイントには納得しています」と受け入れた。

 龍谷大4年時、大商大の京口を視察に訪れた井上孝志トレーナーの目にとまり、ともにワタナベジムの門を叩いた。京口が昨年大みそかに2階級制覇を達成するなど順風満帆なプロ生活を送る一方で谷口は挫折続き。ようやくつかんだ世界初挑戦のチャンスも生かせなかった。

 ただ、課題だった“もう一歩”を踏み出せた実感はある。「自分はまだ世界に行ける人間じゃなかったということ。少し休んで、もう一回やり直したい」と前を向いた。

 ▼内山高志氏 完敗ですね。(自身の採点でも)2つぐらいしかラウンドを取れていない。サルダールは反応が良くて、谷口は強いパンチを全てかわされたし、身長以上に距離を感じたのではないか。(元WBA世界スーパーフェザー級王者)

 ▽サルダール―谷口戦VTR 谷口はリーチのある相手に飛び込めず苦しんだ。中盤以降は接近戦を展開した。圧力をかけてボディーを繰り返したが、最後まで決定打を欠いた。サルダールは序盤は距離を取り、中盤以降は間合いを詰めてきた谷口に対し冷静に対応。左右のコンビネーションを的確に打ち分けてポイントを稼ぎ、判定勝ちに結びつけた。

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