井上尚弥が合宿から帰国「今までで一番走ったかも」と充実の表情

グアム合宿から帰国した井上尚弥
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　ボクシングのＷＢＡ世界バンタム級王者・井上尚弥（２５＝大橋）が２１日、米グアムでの合宿を終え、帰国した。現地では午前中に砂浜で重さ１キロの鉄アレイを持っての８．６キロ走やダッシュ、午後は芝生の上で１２〜１３キロ走とダッシュと、徹底して走り込み。しかも、ほとんどメニューで低酸素マスクを着用するなど、これまでの合宿以上に負荷をかけた。

　「かなり追い込みました。今までで一番走ったかも。キツかったけど、やりたいことをやり切れた。気持ち（のスイッチ）も入りました」と充実の表情で振り返った。

　参戦中の最強決定トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ」（ＷＢＳＳ）準決勝（５月１８日、英国グラスゴー）ではＩＢＦ王者エマヌエル・ロドリゲス（２６＝プエルトリコ）と対戦する。来月中旬にはスパーリングを再開する予定だが、試合まであと３カ月あるため、もう１度、国内での合宿を計画中で、その後に本格的な総仕上げに入るという。

　砂浜での走り込み後にアイシング目的で入った以外は海やプールに入る機会はなかったが、この日、グアムを発つ前に父の真吾トレーナー、弟でＷＢＣ世界同級暫定王者の拓真（２３＝大橋）とともに高級ブランド店に買い物に行き、３人で“男気じゃんけん”大会を実施。ヴィトンでは各自が靴を一足ずつ購入し、尚弥が３人分を支払い、グッチではカバンを１個ずつ買って真吾トレーナーが代金を支払ったという。想定外？の出費はあったものの、井上は「暖かかったし、海もきれいだった。気持ちのリフレッシュもできました」と笑顔だった。