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尚弥、満票MVP&KO賞の2冠!WBSS制覇へ「準備着々」

[ 2019年2月9日 05:30 ]

3人そろって表彰を受ける井上一家(左から)MVPの尚弥、トレーナー賞の父・真吾氏、優秀賞の拓真(撮影・篠原岳夫)
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 ボクシングの2018年度年間表彰式が8日、東京ドームホテルで開かれ、WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(25=大橋)が最優秀選手(MVP)とKO賞の2冠に輝いた。MVPは4年ぶり2度目、KO賞は3年ぶり3度目の受賞。技能賞にはWBO世界フライ級王者の田中恒成(23=畑中)、殊勲賞は同スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(28=伴流)が選ばれた。

 4年ぶり2度目のMVP受賞。心境を問われた井上尚は「ありがたいこと」と感謝の言葉を口にしつつ、「今年獲れなきゃ、いつ獲れるんだって感じですかね。自分でも最高の試合ができたので」と本音を漏らした。

 それほどまでに充実した一年だった。5月に当時の日本最速となるプロ16戦目で3階級制覇を達成し、10月にはワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント1回戦を兼ねた初防衛戦で衝撃の70秒KO勝利。2試合計182秒ながら“モンスター”の異名通りの強烈なインパクトを残し、記者投票では満票でのMVP選出だった。

 4月には26歳になる。ボクシング界をリードしていく立場であることも自覚。「ボクシングを見ていない人にも興味を持ってほしい」の思いからテレビのバラエティー番組にも出演し、「反響の大きさを感じている」という。もちろんリングでも存在感を発揮していく。受賞スピーチでは「いい勝ち方をして、ボクシングの活性化につながるように頑張っていきたい」と力を込めた。目指すはWBSS優勝しかない。

 いまだに準決勝の日程や会場は確定していないが、大橋会長は「4月か5月、米国か英国に決まりそう」と明かした。過去に米国での経験はあるが、英国となれば初となる。相手はロドリゲスに決まっており、井上尚に焦りはない。「自分のやることは変わらない。準備は着々と進んでいます」。すでにメキシコ人パートナーを招いてのスパーリングを開始。17日からはグアム合宿を予定しており、「真っ黒になって帰ってきますよ」と笑った。

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