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薬物陽性反応のサンダースにライセンス発行せず 防衛戦中止、王座剥奪も

[ 2018年10月10日 07:36 ]

 米マサチューセッツ州コミッションは9日、同州ボストンで20日に防衛戦を予定していたボクシングのWBO世界ミドル級王者ビリージョー・サンダース(英国)に、試合出場のライセンスを認めない評決を下した。サンダースは8月30日にVADA(ボランティア反ドーピング機関)が実施した検査で、禁止薬物である興奮剤のオキシロフリンに陽性反応を示していた。WBOのバルカルセル会長は米スポーツ専門局ESPNに対し、試合をサンダースへ挑戦予定だった同級1位デメトリアス・アンドラーデ(米国)と、同級2位ウォルター・カウトンドクワ(ナミビア)による暫定王座決定戦へ変更する方針を明かした。サンダースには申し立ての機会を与えるが、主張が認められない場合は王座を剥奪し、アンドラーデ―カウトンドクワの勝者を正規王者にするという。

 英国ではオキシロフリンは試合当日の検査のみ禁止薬物に指定されており、サンダースは国内では処分されない。しかし、米国で開催される今回の試合の契約ではVADAによる薬物検査が義務づけられていた。サンダースは、陽性反応は鼻づまりを抑えるスプレーの影響と主張している。村田諒太(帝拳)がWBA王者のミドル級では、現WBAスーパー&WBC王者のサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)も今年2月にドーピング検査で陽性反応を示し、6カ月の資格停止処分を受けていた。

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2018年10月10日のニュース