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村田、王座よりベルト剥奪でも強者!突然の指名試合に“不満”

[ 2018年8月15日 05:30 ]

村田諒太
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 ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(32=帝拳)と2位ロブ・ブラント(27=米国)による指名試合の入札が13日、パナマのWBA本部で行われ、ブラントのコーエン・プロモーションが20万2114ドル(約2240万円)で落札した。10月27日に米国内での開催を提案しているが、帝拳ジムおよび村田が契約する米トップランク社は指名試合を拒否して入札に不参加。帝拳ジムの本田明彦会長は、計画どおり10月20日に米ラスベガスで2度目の防衛戦を行う方針を示した。

 本田会長は14日に都内で取材に応じ、WBAから了承を得てV2戦の交渉を進めている最中に突然、指名試合を指示されたと明かし「理解できない」と首をひねった。昨年5月の王座決定戦で村田がエンダム(フランス)に勝っていればブラントと指名試合のはずだったが、村田とエンダムは同10月に再戦。ブラントもスーパーミドル級で参戦したワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)で敗れ、指名挑戦者から外れた。ブラントは退屈な試合から米国でも不人気で評価も低く、対戦するメリットがないという。

 村田は9月15日に再戦するゴロフキン(カザフスタン)―サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)の勝者との対戦を目指し、世界的に評価の高い選手とのV2戦を予定。ゴロフキン陣営は村田戦に前向きで、入札後も村田の動向を支持するとの連絡が届いた。指名試合を拒否すれば王座剥奪の可能性もあるが、村田はベルトよりもビッグマッチを優先したい意向。本田会長は「王座返上はしないが、防衛を重ねるためにやっているわけでもない」と説明した。

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2018年8月15日のニュース