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京口初防衛へ!「師の代名詞」辰吉直伝左ボディーでKOだ

[ 2017年12月28日 05:30 ]

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ   王者・京口紘人≪12回戦≫同級3位カルロス・ブイトラゴ(ニカラグア) ( 2017年12月31日    大田区総合体育館 )

公開練習でサンドバッグを叩く京口
Photo By スポニチ

 初防衛戦に臨むIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ワタナベ)が27日、都内の所属ジムで練習を公開した。指名挑戦者カルロス・ブイトラゴ(26)はニカラグア初の世界王者、アレクシス・アルゲリョ(09年死去、享年57)が最後に育てたとされる「後継者」。京口も中学時代に元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎に左ボディーを伝授されるなど指導を受けており、「後継者対決」でのKO勝ちを誓った。

 京口は背中に「Joe」とデザインされた黒い練習着で約1時間半、汗を流した。中1から2年間、大阪帝拳ジムへ通った際に辰吉から贈られた愛用品。「験担ぎじゃないけど気合が入る。今晩にでも電話して、世界王者としてリングに上がるためのアドバイスを聞ければ」。ミット打ちでは辰吉から直接教わった左ボディーで井上孝志トレーナーがもん絶。「左ボディーはジョーちゃん(辰吉)の代名詞と言われた。自分も代名詞と言われたい」と希望した。

 7月に国内最速記録のデビューから1年3カ月で世界王座獲得。8戦目は憧れの人と同じで「辰吉の後継者」と呼ばれた。「ジョーちゃんに教えてもらった中で、一番最初に世界王者になれたのを誇りに思う。恥じないような王者になりたい」。ともに名王者の教えを受けた2人が拳を交える今回は辰吉とアルゲリョの“代理戦争”。「こっちは辰吉の弟子なんで負けないです」と意気込んだ。

 8月末から家賃11万3000円のマンションで一人暮らし。だが、減量を考慮して油ものを避け、食事量を抑えるなど逆に意識は高まった。「自分は王者なんだ」と常に問いかけ、トレーニングの質も上がり、左ボディーも多彩に磨きをかけた。初防衛戦用に練習してきたという“必殺パンチ”は「本番で出せるか分からない」と苦笑したが、ここ2試合は判定勝ちとあり「もちろんKO。左ボディーで倒したらカッコいい」との言葉に力を込めた。

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