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K―1出身の王者・藤本京太郎 5回KO勝ち!

[ 2017年11月4日 21:34 ]

<東洋太平洋、WBOアジア・パシフィック・ヘビー級タイトルマッチ藤本・レイモント>5R KO勝利の藤本 
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 ボクシングの東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・ヘビー級タイトルマッチ12回戦は4日、東京・後楽園ホールで行われ、K―1出身の王者・藤本京太郎(31=角海老宝石)が東洋太平洋同級4位でWBOアジア・パシフィック同級10位の挑戦者ランドール・レイモント(22=オーストラリア)に5回2分50秒KO勝ちした。東洋太平洋王座2度目、WBOアジア・パシフィック王座初防衛に成功した藤本は19戦18勝(10KO)1敗、レイモントは12戦8勝(3KO)4敗となった。

 総合格闘技出身というレイモントは両腕を肩幅に広げ、前へ突き出す変則的な構え。自身最軽量の101・0キロで臨んだ藤本は5キロ重い相手のガラ空きのボディーをまずは狙い、上へ返す攻撃をコツコツと続けた。3回からはKOを狙ってワンツーを打ち込み、大振りの相手の右を被弾する場面もあったものの、4回終了時の公開採点ではジャッジ3者ともに39―37で藤本を指示。5回に入ると右ストレートを次々に決め、最後は右カウンターでぐらついたレイモントがダウン。立ち上がったものの、レフェリーはテンカウントを数え上げた。

 藤本陣営はWBO同級王者ジョセフ・パーカー(25=ニュージーランド)への挑戦を目指して交渉中。角海老宝石ジムの萩森健一マネジャーは「向こうは日本でやりたがっているが、最低でも100万ドル(約1億1000万円)が必要」とヘビー級にふさわしい高額ファイトマネーの必要性を指摘したが、鈴木真吾会長は先月のWBO総会に出席した際に「ぜひ日本でやってほしいと言われた。日本で初のヘビー級世界戦をやりたい気持ちはある」と話した。「懐が広くて、パンチ力もあって、やりづらかったが、KOで勝って興行を締めくくれたのは良かった」と語った藤本も、「僕はやるべきことをやったので、あとは上の人たちに任せる。もう31歳なので一度は世界のリングに立ちたい。いつでもやりたい」と熱望。今年大みそかの実現は難しい情勢で、萩本マネジャーは「来年の前半、3月ぐらいまでにできれば」と見通しを口にした。

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2017年11月4日のニュース