王者・田口「ボディーで崩す」 バレラ「ベビーフェースが腫れあがる」
ボクシングのダブル世界戦(23日)の予備検診が21日、試合会場の東京・大田区総合体育館で行われ、出場4選手とも問題なしと診断された。WBA世界ライトフライ球タイトルマッチでは、6度目の防衛を狙う王者・田口良一(30=ワタナベ)が身長1メートル67・3、リーチ1メートル72・0で、1メートル64・0、1メートル69・2の挑戦者ロベルト・バレラ(24=コロンビア)を身長で3・3センチ、リーチで2・8センチ上回った。
田口が検診中に拳を握るポーズを取るとバレラが顔を突っ込んだり、両者が顔を突き合わせる「フェースオフ」では10秒間にらみ合うなど、ほどよい緊張感が漂った。最近は自身より小柄な選手と戦うことが多かった田口は「久しぶりに同じような体格の選手。どんどんボディーを打って崩していきたい」と戦いやすさを強調。「減量は大変でした」と言いながら「夏場はコンディションをつくりやすい。いい状態でリングへ上がれる」と仕上がりに手応えを示した。
一方、20日がコロンビアの独立記念日だったことにちなみ、国旗色のマフラーを首にかけたバレラも「体重はもうリミットまで来た。減量は苦労しなかった」と、こちらも順調な調整をアピール。田口の印象について「他の選手と同じ。プレッシャーも感じない」と話し、顔を突っ込んだパフォーマンスを「(自分が)怖いと印象づけるため」と説明した。テレビ局が田口を“ツヨカワイイ”と呼んでいることを聞くと、「ベビーフェースだが、試合をしたらモンスターのように顔が腫れあがるだろう」と挑発した。
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