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山中 4週間ぶり練習再開「他のボクサーの邪魔にならないようにコソコソ動いてます」

[ 2017年3月30日 18:10 ]

サンドバックを打つ山中                                    
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34=帝拳)が30日、東京都新宿区の帝拳ジムで4週間ぶりに練習を再開した。

 3月2日に両国国技館で行われたWBC世界同級タイトルマッチでカルロス・カールソン(メキシコ)に7回TKO勝ちし、国内単独2位となる12度目の防衛に成功。その後は故郷の滋賀県湖南市や夫人の実家がある沖縄へ家族で旅行するなど鋭気を養った。2009年3月の試合後に亡くなった元ジムメート、辻昌建さんの命日には出身地の広島でお墓参りもしたという。ジムに姿を見せると「また始まるんだなという感じ。始業式が始まった」と話し、「いい休養期間になった。今からボチボチ頑張ります」と気持ちを入れ直した。

 次戦は元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の国内最多記録に並ぶ13度目の防衛がかかる。対戦相手も試合日も決まっていないため「試合が決まっている他のボクサーの邪魔にならないようにコソコソ動いてます(笑い)」と話す一方で、「ケガもなくスムーズに練習に入れるのは大きい。来週からスパーリングに入ろうかな」とジョークを口にして笑わせた。練習ではシャドーボクシングのほか、サンドバッグを素手で打ち、当てる感覚を確かめるシーンもあった。

 「自分の中でもいい内容ではなかった。あまり見たくないし、反省ばかり出てしまう」というカールソン戦の映像は見ていないという。沖縄に滞在していた期間を除くとテレビもほとんど見なかったが、大相撲春場所での横綱・稀勢の里の逆転優勝には「凄い。神ってた」と感銘を受けた。元横綱・千代の富士の先代九重親方と親交があった山中は、強行出場を心配しながらも「同じ戦っていく者として凄いなと思わされた。内に秘めた闘志、横綱としての責任感がみんなに伝わった」とコメント。世界王者としての責任感を問われると「ジムで練習する姿は後輩も見ている。後輩の勉強になる、成長になる姿勢を見せていきたいというのはある」と話した。

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2017年3月30日のニュース