３６歳・河野　“怪物”尚弥倒して１日？最年長王者だ！

ＷＢＯ世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者・井上尚弥≪１２回戦≫同級１０位・河野公平 （ 2016年12月30日    有明コロシアム ）

サンドバッグをひたすら打ち続ける河野
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　ＷＢＯ世界スーパーフライ級王者・井上尚弥（２３＝大橋）に挑む元ＷＢＡ同級王者・河野公平（３６＝ワタナベ）が２０日、東京都品川区のワタナベジムでサンドバッグ打ちなどの練習を公開した。王座陥落から４カ月ぶりの再起戦となる世界再挑戦での“怪物”退治へ、下半身を強化してパンチ力をアップ。ＫＯ勝ちで番狂わせを起こし、国内最年長記録となる３６歳１カ月での世界王座奪取を狙う。

　元ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者・河野公平が２０日、都内で練習を公開した。８月末の王座陥落から４カ月ぶりの再起戦でＷＢＯ同級王者の“怪物”井上尚弥へ挑戦。パンチ力アップのために相撲トレなどで下半身を重点的に強化したことを明かし「倒さないと勝てない。井上君は最初からガンガン来ると思う。勝負は最初か中盤」とＫＯ決着を予想した。

　前評判は不利。井上尚への挑戦を決断する際、ワタナベジムの渡辺均会長からは「本当にやるのか？」と数日にわたって念を押され、芽衣夫人からは「井上君とはやめた方がいい」と忠告された。だが、３度目の挑戦で世界をつかみ、一度陥落後に再びはい上がるなど、経験なら圧倒的に上だ。敗れた試合もＫＯ負けはなく、ダウン後に反撃するなど常に接戦を演じてきた。渡辺会長は「一方的な試合にはならない。亀田（興毅）戦も不利と言われたが、河野は勝負強いから」と話した。

　３６歳１カ月の河野が勝てば、長谷川穂積の３５歳９カ月を更新する国内最年長での世界王座奪取。大みそかに３７歳１カ月の前ＷＢＡ世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志が返り咲きを果たせば、ワタナベジム勢による２日連続の記録更新となる。「開き直ってやる。アッと驚かせてやります」と“番狂わせ”を予告した。