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山本美憂 総合デビュー戦で苦杯…アーセンと母子同時白星ならず

[ 2016年9月26日 05:30 ]

RENA(右)に打撃で追い込まれる山本

RIZIN FIGHTING WORLD GP2016 無差別級トーナメント開幕戦

(9月25日 さいたまスーパーアリーナ)
 総合格闘技デビューとなった元レスリング世界女王の山本美憂(42)は、シュートボクシングの女王・RENA(25)に1R4分50秒、腕三角絞めで敗れた。昨年末デビューの長男・山本アーセン(20)は才賀紀左衛門(27)に2―1で判定勝ちし、総合2戦目で初勝利をマークしたが、母子同時白星はならなかった。

 想定外だった。1R、タックルを決めて何度もグラウンドに持ち込んでいた山本美憂の顎に下から蹴りが入った。RENA自身「とっさの判断」と明かした蹴り上げで、「集中力がどこかへいっちゃった。MMA(総合格闘技)の洗礼を受けたのかな」と山本美。その後の絞め技にタップするしかなく、「グラウンドをもっとコントロールしていれば」と悔やんだ。

 42歳でのデビュー戦。長男の山本アーセンや弟の山本“KID”徳郁らと約2カ月の練習を積んで臨んだ舞台は、想像以上に華やかだった。「凄く気持ち良かった。テレビで見ていたPRIDEの舞台に立った自分はラッキーだなと。レスリングにはなかった緊張感もあった」。アーセンも前座で総合初勝利を挙げ、あとは自身が勝つだけだっただけに「悔しい。勝つつもりだったのに」と唇をかみしめた。

 試合後、アーセンからリング上で「俺もデビュー戦は負けた。次は絶対勝つよ」と励まされた。「負けて終わるわけにはいかない。火が付きました」。42歳の闘志は負けてなお燃え上がった。

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2016年9月26日のニュース