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4月に衝撃の敗戦…内山 コラレスと大みそかに再戦へ!

[ 2016年8月31日 05:30 ]

4月、コラレス(右)にダウンを奪われ12度目の防衛に失敗した内山

 ボクシングの前WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志(36=ワタナベ)と現スーパー王者ジェスレル・コラレス(25=パナマ)の再戦が、大みそかに実現する見通しであることが30日、分かった。4月に内山を破ったコラレス側が再戦を申し入れ、内山陣営から好感触を得たという。去就を明らかにしていない内山も再戦は希望しており、条件が整ったことで近く再起を表明するとみられる。

 内山が12度目の防衛を阻まれたコラレスと、8カ月ぶりに再戦することが有力となった。コラレスは31日のダブル世界戦に出場するWBA世界スーパーフライ級1位ルイス・コンセプシオンとプロモーターが同じで、今回来日した関係者がワタナベジムの渡辺均会長と接触。大みそかの再戦を打診したところ、対戦に前向きな答えが得られたという。

 暫定王者として4月27日のWBA世界スーパーフェザー級王座統一戦に臨んだコラレスは内山を2回KOで破る番狂わせを起こし、スーパー王者に認定された。WBAは当初、6月に正規王者となったジェイソン・ソーサ(米国)とコラレスの統一戦を指示したが合意に至らず、今月になってソーサにガーボンタ・デービス(同)と10月に初防衛戦を行うよう指令。コラレスは宙に浮いた形となり、内山との再戦に踏み切ったとみられる。

 プロ初黒星を喫して去就が注目された内山は6月、練習を再開していることを明かしたが「まだ決められていない。フィフティー・フィフティーです」とコメント。その上で「コラレスとやりたい」と再戦を希望していた。再起への鍵だったコラレスから対戦を持ちかけてきたことにより、リングへのモチベーションは高まるはずだ。

 31日のダブル世界戦ではジムの後輩、WBA世界スーパーフライ級王者・河野と同ライトフライ級王者・田口がそれぞれ4度目の防衛戦に臨む。内山不在の興行を引っ張る両王者はこの日、「2人で勝って内山さんの復帰を待ちます」と口をそろえた。内山はテレビでゲスト解説を務めるが、再起への道が開けたことは、大みそかのトリプル世界戦実現を熱望する河野と田口を勇気づけることになりそうだ。

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2016年8月31日のニュース