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田口“ヨーグル倒”だ!KOでのV3へ1日2本で体質改善

[ 2016年4月22日 05:30 ]

スパーリングを公開した田口(左)

WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ12回戦 王者・田口良一―同級7位ファン・ランダエタ

(4月27日 大田区総合体育館)
 WBA世界ライトフライ級王者・田口良一(29=ワタナベ)が、3度目の防衛戦へ向け都内で練習を公開した。体調不良で苦戦した昨年大みそかのV2戦の反省を生かし、今回は風邪予防を徹底して順調な仕上がり。下半身を強化してパンチにも切れが増し、過去36戦KO負けがない元WBA世界ミニマム級暫定王者ファン・ランダエタ(37=ベネズエラ)相手に3戦連続KO防衛を狙う。

 公開練習前日の20日のシャドーボクシング中、田口は「めったにない」感覚を体験した。「足が凄く軽く感じた。フワフワしてるけど、地に足が着かないのとは違う」。正体は、石原雄太トレーナーと取り組んできた下半身強化の成果だった。

 石原トレーナーがあらゆる方向へ次々に投げる軍手を、足を動かしながらキャッチする練習。反射神経を鍛えるのと同時に、上半身と下半身の連動を意識づける狙いがあった。従来は上体に頼っていたパンチが「足からしっかり打てるようになった。右ストレートがかなり伸びた」と同トレーナー。柔らかい上体を生かして避ける中南米系選手に有効な、角度をつけたパンチも磨いている。

 10年前の亀田興毅との2戦2敗を含め過去8敗のランダエタだが、KO負けはない。しかし、田口は「ジャブの差し合いで当てることができれば主導権を握れる。打たれ強くて思い通りにいかないと思うが、理想はKOですね」と自信に満ちたコメント。挑戦者がTKO決着を予告していると聞くや「じゃ、自分もTKOで」と言い返した。

 既に120ラウンドのスパーを消化し、公開練習はマスボクシングとミット打ちのみ。それでも「前回ミスしたので、徹底して自己管理に取り組んだ」と順調な調整をアピールした。V2戦は試合の約1カ月前に発熱して3週間練習できず、ほぼぶっつけ本番。今回も「3回ぐらい風邪をひきそうになった」が、手洗いとうがいを徹底したほか、1カ月前からはインフルエンザ予防の効果があるというヨーグルトを「コンビニでまとめ買いして一日2本飲んだ」という。心技体が充実し、次戦では宮崎亮(井岡)や田中恒成(畑中)との日本人対決も期待される29歳は「誰とでもやるつもり。逃げるとかないんで」と頼もしかった。

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