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松本 悲願のベルト獲得!王者・清田から3度目の挑戦で奪取

[ 2016年4月13日 05:30 ]

負傷した頭部をタオルで巻き、ベルトとトロフィーを手にする新王者・松本

東洋太平洋スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦 ○同級3位・松本晋太郎 9回1分1秒負傷判定3―0 ●王者・清田祐三

(4月12日 後楽園ホール)
 ボクシングの東洋太平洋スーパーミドル級タイトルマッチ12回戦は12日、東京・後楽園ホールで行われ、挑戦者の同級3位・松本晋太郎(31=ヨネクラ)が9回1分1秒負傷判定で王者・清田祐三(32=フラッシュ赤羽)を破り、新王者となった。

 松本は12年と13年に清田に挑戦してTKO負けしており、3度目の挑戦で悲願の初戴冠。「今日が最後のチャンス。負けたら辞めようと思っていた」と明かした。戦績は17戦13勝(9KO)4敗。4度目の防衛に失敗した清田は35戦29勝(27KO)5敗1分け。

 松本は2回に右ストレートを当てて相手をぐらつかせると、その後も左ジャブを休まず出し、右フックやボディーを当ててペースを掌握。いずれもバッティングで7回に左目上、8回には右側頭部をカットし、9回途中でドクターストップとなったが、ジャッジは88―84、87―85、86―85で三者とも松本を支持した。

 「とにかくリズムを止めずに、上体をなるべく低くして入っていく作戦だった。2回の右は効いたと思わなかったけど、手応えはあったので攻めた。前の対戦ではクリンチからの離れ際にやられていたので、とにかく気を抜かないようにした」と松本。柴田国明、ガッツ石松、中島成雄、大橋秀行、川島郭志と過去5人の世界王者を輩出した名門ヨネクラジムにとっても、元東洋太平洋ライトヘビー級王者クレイジー・キム以来、8年ぶりのチャンピオン誕生。元日本ライト級王者の嶋田雄大トレーナーは「長かったですね。チャンピオンがいて当たり前のジムでしたから」と感慨深げだった。

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