細野 判定勝ちで日本フェザー級王座Ｖ６、福原敗れ引退示唆
ボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ１０回戦は２８日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・細野悟（３２＝大橋）が挑戦者の同級１位・福原力也（３７＝ワタナベ）に３―０の判定勝ちを収め、６度目の防衛に成功した。序盤は福原が細野をさばきながら細かいパンチを当て、５回終了時の公開採点はジャッジ３人とも４８―４７で挑戦者を支持。しかし、中盤から圧力を強めて攻勢に出た細野は８回、左ボディーでダウンを奪うと、９回にも左ボディーで福原に膝をつかせ、３者ともに９７―９１の採点で判定勝ちした。元日本スーパーバンタム級王者の福原は１１年ぶりの戴冠はならず、２階級制覇に失敗した。
両者の対決は１２年１０月（７回ＴＫＯ）、１５年３月（判定）に続き３度目で、今回で細野の３戦３勝。細野は過去にスーパーバンタム級とフェザー級で３度世界挑戦していずれも失敗した上に、直近４試合は全て判定勝ちとあり、真価が問われる一戦だった。しかし、昨年の第２戦を思い起こさせる内容に、細野は「倒したかった。それだけです」と反省しきり。細野はＷＢＡ２位など主要４団体でランク入りし、４度目の世界挑戦も期待されるが、大橋秀行会長は「これから上へ行く人の試合ではない」と厳しい評価だった。
一方、体調は良かったという福原は「最後のボディーはもらわないようにしていたけど…体力負けです」とコメント。今後について問われ、「今のところ悔いはない。やることはやったので。世界２位とやり合えたのは満足です」と引退を示唆した。
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