ヘビー級新王者ブラウン 禁止薬物の陽性反応でベルト剥奪の危機
米国のスポーツ専門局ESPNは21日、プロボクシングのWBAヘビー級王者ルーカス・ブラウン(36=豪州)に禁止薬物、クレンブテロールの陽性反応が出たと報じた。
ブラウンは5日にルスラン・チャガエフ(37=ウズベキスタン)をKOで下し、新王者に就いたばかりだが、この一戦後に行われたVADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)による検査で陽性反応が確認されたという。
薬物検査ではAとB、2つのサンプルが採取されるが、今回、陽性反応を示したのは「サンプルA」。「サンプルB」は陽性反応が出た際、確認のために保存しているものだが、VADAはブラウンにこの「サンプルB」の検査を要求する権利があるとしている。
よって、現段階でブラウンが完全に「クロ」とは言えないが、筋肉増強剤としての効果があるとされているクレンブテロールを摂取したことが事実なら、王座は剥奪され、チャガエフ戦は無効試合。さらに、オーストラリア人初の世界ヘビー級王者という称号は幻となる。
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