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世界初挑戦の原“珍トレ”披露!打倒・高山へ“イチ&清原”

[ 2015年9月18日 05:30 ]

右打ち、左打ちでバット素振りをする原

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ 王者・高山勝成VS同級10位・原隆二

(9月27日 エディオンアリーナ大阪)
 世界初挑戦の原隆二(25=大橋)が17日、横浜市内のジムで“珍トレ”を披露した。タッグを組む佐久間トレーナーが1年前に発案した野球のバットを素振りするメニュー。フィニッシュの姿勢が右ストレートの打ち終わりと酷似していることがヒントになった。左打ちは米大リーグのイチロー、右打ちは“番長”こと清原和博氏をイメージ。“最強コラボ”で拳を磨き、悲願の世界王者を目指す。

 サンドバッグを叩くまでは、おなじみの公開練習だった。ところが、原が倉庫からプラスチック製のバットを持ってくると、様相は一変。挑戦者は鏡の前で左の一本足打法を見せたかと思えば、右に持ち替えて大きな体重移動で豪快なスイングを披露した。「左はイチロー、なぜか右は清原をイメージしているんです」。小3から3年間、野球少年だった原はプロ野球のスーパースターをモデルにパンチを磨く。

 得意パンチはアッパー、フック。“変化球”にこだわるあまり、基本のストレートでバランスを崩していた。パンチを放つとフィニッシュが決まらず、勢い余って前のめりになる時もあった。「(バランスが悪いと)打ち終わってパンチを当てられた時、ダウンしやすい」と1年前、自身も野球をしていた佐久間トレーナーが提案して素振りを導入。原も「パンチが強くなった。バランスが良くなった」と効果を実感する。同じジムで元世界2階級王者の八重樫とのスパーリングでは右、左、右、右のコンビネーションも披露した。

 対戦するのはミニマム級で主要4団体を制圧した王者・高山勝成(32=仲里)。卓越したスピードに加え、精神面もピカ一。所属ジムの大橋会長が「99%勝てないが、1%の確率に懸けたい」と敗戦覚悟で挑む勝負。原は「今までで一番調子がいい」と後悔のない準備で決戦に臨む。

 ◆原 隆二(はら・りゅうじ)1990年(平2)7月10日、静岡県伊東市生まれの25歳。高校4冠の実績を持ちながら、卒業後は騎手を目指しJRAの競馬学校に入学。8カ月で退学し、大橋ジムの門を叩く。ミニマム級で12年に日本、14年に東洋王座を獲得。1メートル55。

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2015年9月18日のニュース