×

来春米進出だ!村田 30日“快勝”ならLAかベガスで夢プラン

[ 2014年12月24日 05:30 ]

ミット打ちで汗を流す村田(右)

ミドル級ノンタイトルマッチ10回戦 村田諒太 VS ジェシー・ニックロウ

(12月30日 東京体育館)
 プロ第6戦を30日に控えるロンドン五輪男子ミドル級金メダリストの村田諒太が都内で練習を公開した。陣営は来春に予定する次戦で世界ランキング15位以内の選手と米国内での対戦を計画中。今回ニックロウに快勝すれば、いよいよ中重量級の本場の米国のリングに進出だ。

 村田のプロ6戦目は米国デビューの懸かる重要な一戦になった。帝拳ジムの本田明彦会長は「今回がテストになる。苦戦するようなら無理だが、うまくいけば3月か4月に米国で15位までの相手と試合をさせたい」と次戦の方針を打ち出した。

 既に契約する米大手プロモート会社のトップランクに次戦の対戦相手探し、出場する興行の手配を依頼している。3月の同社のマカオ興行も候補の一つだが、来年末に米国で世界挑戦を目指す陣営は「米国で顔を売っていかないといけない」(本田会長)とラスベガスやロサンゼルスでの興行を希望している。そこで世界ランカー(世界挑戦資格の15位以内)と初めて対戦させ、実力を試す予定だ。

 夢の広がるビッグプランだが、全ては30日にいい内容で勝たなければ始まらない。村田は「簡単に世界で戦わせてくださいとは言えない。自分は強くなって、来たチャンスをものにするだけです」と足元を見つめた。

 9月の前戦では調整不良から力みや焦りが出て、連続KO勝利がストップ。今回は恒例となっていた米ラスベガスでの合宿を取りやめ、プロになって初めて国内に腰を据えて練習を積んだ。「追い込む期間を長く取れた。攻めのコンディションづくりができた」。この日の元IBFウエルター級1位のマイク・ジョーンズとの3ラウンドのスパーリングでも、鋭い左ジャブから右の強打につなげる場面を再三つくり、好調さをうかがわせた。

 対戦相手のニックロウは現IBF王者のテーラーとも戦った(8回TKO負け)ことがあり、プロ31戦と経験豊富だ。村田は「スピードがあって、出入りが激しい」と警戒する。だが、今回は練習での出来によほど自信があるのだろう。「練習のようにリングに上がって、いつも通りの自分でいたい」。米国進出の最終テストを前に、金メダリストは自然体で戦うことを強調した。

続きを表示

2014年12月24日のニュース