宮崎「幸せやな」涙の5回KO!強烈カウンターで見事沈めた
8回戦 宮崎亮 5回1分9秒KO イカル・トビダ
(9月16日 東京・後楽園ホール)
前WBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(26)は会心のKO勝利で9カ月ぶりの再起戦を飾った。試合後のロッカールーム。雌伏の時を乗り越え、戦う男の瞳も潤む。
「幸せやなって思いました。久しぶりのリングを楽しみたかったから、もう1ラウンドくらいやりたかったなぁ」
右フック1発で勝負を決めた。序盤から左ジャブを丁寧に突く、落ち着いた試合運びで主導権を握り、5回に相手の左フックに合わせて右を強振。鮮やかなカウンターが決まると、インドネシア・ライトフライ級4位はキャンバスに沈んだ。
昨年大みそか、減量に失敗してプロ初黒星を喫した。負けは競技人生の終わりだと決めていたものの、「自分に負けた。情けなかった」と後悔ばかりが募った。3月に井岡一法会長に「もう一度やらせてください」と頭を下げ、ジムに戻った。
次戦が予定される大みそかには、ライトフライ級で世界挑戦を狙う。「世界王者にならないとおもろない。もう1回世界王者になります」。リング上で堂々と2階級制覇を約束したのは、自信を取り戻した証明だ。
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