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和毅 減量「長かったあ」しゃぶしゃぶでチャージ

[ 2013年8月1日 06:00 ]

計量をクリアし、ポーズをとる亀田和毅

WBO世界バンタム級タイトルマッチ 王者・パウルス・アンブンダ―同級5位・亀田和毅

(8月1日 フィリピン・セブ市)
 前日計量が31日、フィリピン・セブ島のホテルで行われ、亀田3兄弟の三男・和毅は53・3キロ、王者アンブンダは53・1キロで一発クリアした。計量後は日本から持ち込んだ最高級牛と豚のしゃぶしゃぶでパワーを補充。史上初の3兄弟王者誕生へ向けて、KO勝利を宣言した。

 筋肉がくっきり浮き上がった極上ボディーを誇示した。リミットを200グラム下回って一発でクリアした和毅は「(これ以上)もう落ちへん。(計量まで)長かったあ」とかすれた声で話し、ホッと息をついた。

 64キロから始まった減量の仕上げは過酷だった。体脂肪率3%までそぎ落とし、前日の昼からは飲み食いもなし。「この3日は眠れなかった」。声もまともに出なくなるほどで、メディカルチェック後は医師から点滴も勧められた。

 減量がきつかったのは肉体の進化の証でもある。1年前に始めた厳しいフィジカルトレーニングで筋肉量が1キロアップした。そのパワーアップした肉体を回復させるための準備は万全。日本での試合前日は必ず牛と豚のしゃぶしゃぶを食べており、今回わざわざ日本から肉20キロを持ち込んだ。良質なタンパク質を多く含む、最高級和牛の赤身で力を蓄えた。

 あとは「亀田家の最終兵器」と言われる実力を存分に発揮するだけ。「8回ぐらいでKOやな。右アッパーか左ボディーかな。あしたは歴史が変わる」。史上初の3兄弟王者誕生となるKOシーンのイメージまで出来上がっている。

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2013年8月1日のニュース