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八重樫が2階級制覇 五十嵐を判定で下す「男のプライド懸けた」

[ 2013年4月8日 20:55 ]

8回、打ち合う八重樫東(左)と五十嵐俊幸

 世界ボクシング評議会(WBC)のトリプル世界戦は8日、東京・両国国技館で行われ、フライ級は同級6位の八重樫東(大橋)がチャンピオンの五十嵐俊幸(帝拳)を3―0の判定で破り、新王者となった。元世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級王者の八重樫は2階級制覇を達成。五十嵐は2度目の防衛に失敗した。

 ▼八重樫東の話 五十嵐選手にリベンジするという、男のプライドを懸けて臨んだ。僕一人の力では絶対に勝てなかった。サポートしてくれたいろいろな方に感謝したい。

 ▼大橋秀行・大橋ジム会長の話 作戦通り。4回までにジャッジ2人が(八重樫に)フルマークをつけていて安心した。あの展開なら倒せると思ったが(五十嵐の)闘志がすごかった。

 ▼五十嵐俊幸の話 勝負はできた。負けたけど、すっきりしている。遠いところで闘いたかったが、向こうの距離になった。

 ◆八重樫 東(やえがし・あきら)岩手・黒沢尻工高で高校総体を制し、拓大で国体優勝。05年3月プロデビュー。11年10月に2度目の世界挑戦でWBAミニマム級王座に就いた。昨年6月にWBC同級王者の井岡一翔(井岡)との統一戦で判定負け。スピードに優れる右ボクサーファイター。戦績は20戦17勝(9KO)3敗。30歳。岩手県出身。

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2013年4月8日のニュース