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山中V3へ「深イイ攻防見て!」知名度アップへ日テレ生中継

[ 2013年4月8日 06:00 ]

計量をパスし気合のこもった表情を見せる山中(左)とツニャカオ

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦 王者・山中慎介―マルコム・ツニャカオ

(4月8日 東京・両国国技館)
 トリプル世界戦は8日に行われる。前日の7日は都内で計量が行われ、6選手とも一発パス。メーンで3度目の防衛を狙う山中は、同階級のWBA王者・亀田興と1日違いの防衛戦に「差を見せる」と意気込んだ。日本テレビも知名度アップのために「1分間の深イイ話」の中の生中継を用意。最強挑戦者を迎える山中には、将来のビッグマッチに向けた試金石の一戦となる。

 リミットちょうどの53・5キロで計量を終えた山中は「いい試合になるのは間違いない。期待してください」と話した。指名挑戦者ツニャカオは、抜群の速さを誇る元WBCフライ級王者の強豪。KO必至といわれる好カードに意気込んだ。

 統一戦、米国進出を掲げる山中にとってツニャカオは絶好の相手だが、今回は亀田興と試合日が1日違いという好機も巡ってきた。「差を見せつけたい。自分の方が強いと思われる試合を」と話してきた。「知名度を上げたい」と言う王者には大きなチャンスだ。日本テレビも人気バラエティー「1分間の深イイ話」のスペシャル番組の中で生中継。ボクシングファン以外の視聴者を取り込む狙いだ。地上波生中継は山中戦だけという待遇に、王者も「深イイ攻防を見てほしい」と歓迎した。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は、4月からWBA、WBCに加え、IBF、WBOも認可した。「これからは王者同士のつぶし合いになる」と山中にとっては追い風だが、当日は亀田家三男でWBC3位の和毅も観戦する予定。本田会長は「十分に可能性がある」と話し、話題の対決プランも浮上する。

 ツニャカオ戦の先に多くの可能性が開けるが、「亀田くんの試合は見ない。自分の試合に集中する。油断はありません」と引き締めた。3度目の防衛戦が持つ意味は、山中本人が十分に知っている。

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2013年4月8日のニュース