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佐藤洋太 同郷の兄貴分に「ほれ直し」打たれても前へ

[ 2012年7月9日 08:42 ]

10回、ロペス(左)に右を打ち下ろす佐藤

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・佐藤洋太 判定 挑戦者・シルベスター・ロペス

(7月8日 横浜文化体育館)
 王者・佐藤洋太が指名挑戦者で同級1位のシルベスター・ロペスを最大10ポイント差をつける3―0の判定で下し、初防衛に成功した。

 岩手県の同郷の兄貴分に心を打たれた。先月20日のWBA・WBC世界ミニマム級王座統一戦で両まぶたを腫らしながら井岡一翔(23)と激闘を繰り広げた前WBA世界ミニマム級王者・八重樫東(29)だ。

 佐藤は前王者スリヤンから王座奪取した3月の試合前、八重樫と計54回のスパーリングを行った。それまであまり面識はなかったが、拳を交えてつながった「みちのく魂」。八重樫はタイトルを失ったが、佐藤は試合直後に「ほれ直しました」とメールした。4回戦ボーイのころからトランクスに「みちのく魂」の文字を刺しゅうしていたが、今回初めてグローブにも刻んだ。根底にあったのは兄貴分のように打たれても前に出る覚悟だった。

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