劇団EXILE・春川 メーンでプロデビュー“内定”

[ 2011年7月6日 06:00 ]

劇団EXILEの春川(右)はボクシングのプロテストで鋭い動きを見せる

 EXILEの“弟分”からプロボクサー誕生だ。プロボクシングのプロテストが5日、東京・後楽園ホールで行われ、劇団EXILEの春川恭亮(22=ビータイトスポーツ)が受験した。舞台、テレビドラマ「ろくでなしBLUES」(日本テレビ系列)で演じるボクサーの役作りで始めたボクシングだが、実技テストのスパーリングでは高い運動神経を発揮。6日の結果発表で合格する可能性は高く、早くもメーンでプロデビューする計画が浮上した。

 ワンツーから真っすぐに伸びる速い右ストレートが、春川の反攻の合図だった。筆記試験に続いて行われた受験生同士の2ラウンドのスパーリング。ファイタータイプの相手に押し込まれて迎えた1回終盤、右がきれいに相手の鼻を捉えた。

 「勝つ気でいく」と臨んだプロテストは「厳しかった」。反撃に転じて1回を終えると、2回も「残り1分で、このままじゃ悔いが残る」と中盤から反撃した。「何も覚えてない」と振り返ったが、笑顔を浮かべた端正な顔には、傷一つ残らなかった。

 真っすぐに下がったりアゴが上がる欠点も出たが、相手が「鼻が痛い」と振り返った右ストレートは周囲を驚かせた。練習したビータイトスポーツジムの瀬端幸男会長(54)も「ぎりぎり受かるでしょう」と合格の手応えを話した。

 俳優の売名行為と思われがちだが「ボクシング界の方に失礼のないように」と真剣に取り組んできた。ロードワークもジムワークも、日付が変わる前後の深夜。約100回のスパーリングでは、ボディーで吐き、鼻血を流し、青タンを作った。

 役作りへの真剣さもあった。昨年12月に上演された舞台「ろくでなしBLUES」で帝拳高校ボクシング部主将の畑中優太郎役が決まった時、多くのボクシング映画を見て「本気でやった人と役作りだけした人がいた」。監督に「俺、本気でやる。ボクシングシーンはフリーでやらせてくれ」と頼んだ。中途半端にはできなかった。

 結果発表は6日。ドラマ「ろくでなしBLUES」の第1回放送と重なるタイミングは、不合格のリスクも背負うが、瀬端会長は早くも次の構想を披露する。「半年あればプロデビューできる。メーンで4回戦をやらせたい」と異例で派手な舞台を用意した。

 顔が商売道具の俳優だけにデビューは事務所との話し合いが必要で、春川も明言は避けた。だが「やるなら、命懸けでやらないと。少なからず、やりたい気持ちはある」と話した。ライセンスはまだ手元にない。でも、気持ちはすでにプロのリングにあるようだった。

 ◆春川 恭亮(はるかわ・きょうすけ)1988年(昭63)8月30日、東京都生まれの22歳。08年にミュージカル「テニスの王子様」の白石蔵ノ介役で本格的に俳優デビュー。09年に劇団EXILE華組のメンバーとなる。身長1メートル77、右ボクサーファイター。

 ≪劇団EXILE≫EXILEがメーンテーマとして掲げる「Love」「Dream」「Happiness」の3つの心を演劇を通して伝えるべく、07年に結成された超進化系パフォーマンス軍団。09年に「華組」が、10年に「風組」が始動。もう一つの「響組」はまだメンバーが決まっていない。

 ≪プロテスト≫ライセンスを発行する日本ボクシングコミッション(JBC)が管理し、ルール中心の筆記試験と実技試験として受験生同士の2回のスパーリングを行う。スパーリングは基本姿勢、打ち方、防御、フットワーク、スタミナ・手数、反則の6項目を60点満点で採点し、40点以下は不合格。安全面を考慮し、近年は防御を重視した採点基準となっている。

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