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JBC調査委が結果を提出 分裂騒動さらに混乱か

[ 2011年6月27日 18:05 ]

 前事務局長の不正経理疑惑が組織の分裂騒動に発展した日本ボクシングコミッション(JBC)は28日に理事会を開き、安河内剛前事務局長の処分を決める。JBCの調査委員会は27日、林有厚コミッショナーに調査結果を提出した。関係者によると、不正はなかったとの内容とみられる。

 4月に安河内氏を中傷する文書がボクシング関係者に送付されたことが問題の発端で、同氏の不正経理疑惑などが一部で報じられた。同氏は5月に1カ月間の休職扱いとなり、肩書も事務局長代行補佐となった。

 分裂騒動の根底には強権的な前事務局長への反発がある。レフェリーやジャッジらで構成する試合役員会やJBC事務局員のほとんどが「(安河内氏が)復帰するなら仕事を続けられない」との姿勢を見せる。

 ジム会長らで組織する日本プロボクシング協会(大橋秀行会長)は問題の長期化で興行の運営に不安を抱き、JBCに代わる暫定的な新統括団体設立を支持する決議をした。同協会の中にも安河内氏を批判する声が根強く、同氏が復帰した場合に混乱はさらに大きくなりそうな情勢だ。

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2011年6月27日のニュース