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復興へ神戸からメッセージ 世界王者らが募金活動

[ 2011年4月8日 22:41 ]

WBCトリプル世界戦

(4月8日 神戸ワールド記念ホール)
 日本に力を―。東京・両国国技館で開催予定だった世界ボクシング評議会(WBC)のトリプル世界戦は8日、東日本大震災の影響で神戸ワールド記念ホールに会場を移し「復興支援チャリティーマッチ」として行われ、ボクシング界が一丸となって被災地へメッセージを発信した。

 会場変更が決まったのは約2週間前。関東では余震の恐れが依然残るためだ。1995年に阪神大震災を経験した真正ジム(神戸市)の山下正人会長は「震災から神戸は復興を遂げた。その地で試合をすることで、何かを被災地に届けられないか」と話した。興行の収益の一部は義援金に充てるという。

 入場口では井岡一翔選手や徳山昌守さんら現役、歴代の世界チャンピオンらが募金を呼び掛けた。辰吉丈一郎元バンタム級王者は「集まった選手、寄付してくれたお客さんもそうだけど、人が人を助けるのは素晴らしいこと。今は動きだすことが大事」と話した。

 世界6階級制覇のマニー・パッキャオ選手(フィリピン)らもWBCを通じてビデオメッセージを寄せ、試合の合間に披露された。関係者は喪章をつけて運営。メーンイベントの前には1分間の黙とうがささげられた。

 9回KO勝ちを収めた西岡利晃は「みなさんに元気や勇気を与える試合をしたいと思っていた」と話した。

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2011年4月8日のニュース