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粟生 “失態”挑戦者に怒り爆発!制裁KOだ!

[ 2011年4月8日 06:00 ]

挑戦者・ウンベルト・グチェレスが計量に引っかかる横で、苦笑いを浮かべる粟生(左)

トリプル世界戦 WBCスーパーフェザー級

(4月8日 神戸ワールド記念ホール)
 トリプル世界戦の前日計量が7日、神戸市内で行われ、粟生隆寛(26=帝拳)の挑戦者ウンベルト・グチェレス(22=メキシコ)が1回目の計量でリミット500グラムオーバーの失態を演じた。与えられた猶予の2時間で最後は“丸刈り”となり、3度目で何とかリミットでパス。怒り爆発の王者は、日本人王者3人がそろって防衛を果たせば史上初の快挙となる大一番での“制裁KO”を約束した。

 すでに本番モードの粟生が、グチェレスの“失態”に憤慨した。計量を一発パスした粟生の背後で、全裸で計量に臨んだ挑戦者の測定結果が告げられる。「500グラムオーバー」。どよめく関係者を尻目に王者は「しょせんは暫定王者だから」と元WBC世界同級暫定王者のグティエレスをこき下ろすと「ボクサーはそこに仕上げるのが当たり前のことなんで」と続けた。

 猶予の2時間が経過するまで残り15分。挑戦者は「ウオーキングをしただけ」とうそぶいたが、頭を丸め、ひげまでそり落とす必死の減量で3度目の再計量に臨み、何とかリミットいっぱいでパスした。だが、トレーナーの肩を借り、足取りもおぼつかないその姿には、もはや闘志のかけらもなかった。

 09年にWBC世界フェザー級王座の初防衛に失敗した苦い経験がある粟生は、いい緊張感を持って調整してきただけに逆に挑戦者の失態が許せなかった。「これで気持ち的に有利になった。勝ったという感じ。あしたはしっかりとお仕置きをしないと」。自覚の足りない挑戦者は“鉄拳制裁”でキャンバスに沈める。

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