×

内山 怒りの勝利宣言「間違いなく勝てる」

[ 2010年9月15日 06:00 ]

公開練習に乱入した挑戦者ムクリス(右)と渋々ながら握手を交わす王者・内山

 ボクシングのダブル世界戦(20日、さいたまスーパーアリーナ)で行われるWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチで2度目の防衛戦に臨む王者・内山高志(30=ワタナベ)が、挑戦者の不意打ちを食らった。14日、東京・五反田のワタナベジムで練習を公開する直前、別のフロアで練習を行っていたロイ・ムクリス(23=インドネシア)が“乱入”。想定外の事態に王者は動揺を隠せず、不快感をにじませた。

 「まさか来るとは思わなかった。負ければ地獄の世界。戦う相手の前でヘラヘラしてられないし、試合前にはできるだけ会いたくないんです」。仕方なく握手を交わしたが、表情はこわばったまま。周囲にはピリピリムードが漂った。
 公開練習では関係者が視察することはあっても選手本人が姿を見せることはまずない。想像以上の効果にムクリス陣営の関係者は「不意のパンチほど良く効くんです」とほくそえんだ。この日も完全隔離されるはずだっただけに、陽動作戦を仕掛けられた形になった。
 想定外の先制パンチを浴びた王者。それでもムクリスが立ち去った後、計2回のスパーリングでは好調ぶりをアピールした。「このまま本番を迎えられれば間違いなく勝てる」と怒りの勝利宣言で、本番での倍返しを誓っていた。

続きを表示

2010年9月15日のニュース